フロントファスナー交換
写真は、交換された後の物です。
で、手順といたしましては
まずは糸を解きます。
革がボコボコになっているので傷をつけないよう気をつけます。
先がほつれ始めた状態でしたら再加工は可能ですが
（先の布部分が樹脂で補強されてるでしょ、それが出来るのですよ）
ここまでいったら全交換です。
解き終わったらファスナーを挟み込みながら縫い目を１穴１穴合わしていきます。
こうやって穴を合わせながら両面テープで貼り付けるのです。
そして、神に祈りを捧げながらミシンを掛けます。
「おぉ、神よ。針穴を合わせてくれたまえ」
って。（かなり本当です）
次の写真は裏側（見返し）の針目です。
茶色く見えてるのは針に押し出されてきた革の裏側の茶芯部分ですね。
完璧に近い仕上がりです。
ここまでやっても針穴が合わない事がありまして、そのときは神の存在を信じられなくなります。
本当にお直しは神経をすり減らす作業なんです。
高い工賃を請求してしまって申し訳無いと思うのですが
時間と神経をたくさん使いますのでお許しください。
他社のものも受け付けますが、それは５月以降にご相談ください。
FourSpeed製のものはいつでもお持ちください。
納期は普通に言ったら４ヶ月。
でも、たまにですが気分的にジャケットやパンツを製作するのが嫌になる時があり
そんな時間を修理に当てる事があるのです。
パンツのウェスト2インチUPなんてのも先日やってみました。
いや、ほんとに修理の仕事をされてる方々には頭が下がりっぱなしな気分になります。
ＦｏｕｒＳｐｅｅｄ 須山哲也
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