fourspeedのブログ

埼玉県川口市で独りレザージャケットを作り続けています。

白いジャケットという選択

 中野区野方まで来てくれた事がある人は見たことがあると思います、この白いジャケット。
 でも作りっぱなしでハンガーに掛けていたら革の重さでダラーンと膨らみがなくなっていました。

 しかし、良く仕事中に立ち寄って頂けるmaruさんと話している中で、
 「着込んだらどうなるんでしょうね?」
 という会話からとんとん拍子でモニターを引き受けて頂けることになりました。
 そして2000キロほど走った結果が
 コレッ
 
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 まるで中に人が入っているかのような膨らみが戻ったうえにシワの入り方が半端じゃありません。
 腕のシワ写真で分かりますか?腹部分に入ったシワもバイク臭を感じさせてくれてたまりません。
 
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 タンニン(渋)なめしというものは、なめしが終わった時点で茶系の色がついているので
 ギン面(薄皮ね)のみを白で染めてるのは良く見られますが
 この白い革は、日本でしか出来ないと説明された特別な物で、地も白になっています。
 だから、下地が薄く出てくるチョコやブラックとは作業工程も違う為か独特の質感があります。
 それが、こんなかっこいいシワを発生させているんじゃないでしょうか。とmaruさんと話してます。
 衿も自然にこんな雰囲気に、身頃への張り付き具合がなんともいいではないですか。
 
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 皆さん、白いジャケット欲しいと言われる事は良くありますが、なかなか手がでない所でもあります。
 でもこの雰囲気が白じゃないと出せない事を知ったら食指が動きますよね。
 私も、ハーフコートのサンプル白の42という自分のサイズで作っちゃおうと思ってます。

 mixyをやってる方はmaruさんが進化の過程をUPしてくれているので是非ご覧になってください。
 このジャケットはmaruさんが自分のジャケット(ON THE ROADの最新号のコラムの写真がmaruさんの胸部とそのジャケット)と交換しながら着ているので御自分のジャケットを着用されている時は店にあります。
 本物は凄いですよ。
 もう、シワフェチにはたまりません。
 やっぱり革ジャンは着ないとその良さをかんじれませんね。

 fourspeed leathers 須山哲也