fourspeedのブログ

埼玉県川口市で独りレザージャケットを作り続けています。

革ジャンはこのように作ってます

注文してくださったお客様よりブログで紹介してくれてかまいませんと許しが出たので
現在製作しておりますジャケットの製作過程をお見せします。

ROADMASTERの馬革 サイズオーダー
いろいろオプション付き

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裏地はウールです。
規定の左身頃ポケットはZIP付き。袋布は鹿革で、ZIPはTALON
他のポケット袋布はFOURSPEEDの定番である金茶色のコットンカツラギ起毛です。
右身頃にも水平の内ポケットを追加。
新旧の織ネームを両方縫い付けてます。総てお客様からの指定です。

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肩から背中ヨーク、そして肘に外付けのパテットがつきます。
身頃とは別にこんな感じに準備します。
この段階で既に通常1着分の糸を使っております。

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ポケットの形を不思議に思う方がおりますので簡単に説明します。
ポケットは製作前は実際のポケットの倍くらい広がっているのです。
それが

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ポケットを作る際に両サイドを引っ張りこのポケットの形状が出来上がります。

これは、実は変形のダーツなのです。
本来、紳士のジャケットには胸からお腹にかけてダーツを必ずとらないといけません。(決まり事です)
このポケットは製作する段階でつまむ事によりその役割を担っているのです。

ポケットを製作し終えると、前身頃と後身頃の肩を縫い合わせます。

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パテットを縫い付けた後、脇を縫いあわせます。
そしてこうなります。

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身頃が縫い合わさったら袖を準備します。
外袖と内袖を縫い合わし、ZIP&裏地&パテットを縫い付けます。
右袖口と左二の腕にZIP付きポケットも付きます。

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総て縫い合わせた後、袖を作ります。

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後は総てのパーツを縫い合わせて、ステッチを入れて完成です。
明日は完成した状態をお見せできると思います。

お客様が考えに考え抜いてオーダーされたジャケットです。
お楽しみに!


fourspeed leathers 須山哲也