fourspeedのブログ

埼玉県川口市で独りレザージャケットを作り続けています。

FAST ROADSTER とRIDING PANTS

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FAST ROADSTER
 牛渋なめしの黒 裏地は、綿カツラギの金茶
 袖丈の修正有り
 フロントウォームポケットの袋布を押さえるステッチが無し
 そして、ポケット角度を変更

 現在の仕様では前身頃のポケットから中心と裾に走るステッチはダミーなんです。
 以前のCWJ-01時代には、
 昔々の仕様と同様にポケットの袋布を袋状にしなかったので、このステッチは必須だったのですが
 現在は、袋状に仕様変更してますから無しでもOKなのです。

 続いて衿をご覧ください、
 衿先が浮いてますよね。
 これも、着込んでいくとその人に合った状態で折れ癖がつき収まります。
 「どこまでZIPを上げるか、みたいな各自の癖が形を作っていく」
 みたいな事が私は好きなんです。

 革も一枚一枚違うし、生産も流れ作業じゃないし、着る人はもちろん違う。

 同じ状態の革ジャンなんて絶対無いんですよ。

 皺の一つ一つに歴史有り!ってね。

 そして、脇の切替とポケットでダーツを取る事でこ脇の形がつくられます。
 このラインがジャストサイズで着ると色っぽいんですよね。
 男が色っぽいなんて変な誤解もありそうですが、
 色っぽいという言葉が一番しっくりくる気がしてます。

 これからお客様が着続ける事で完成形がどんどん変わっていくんです。
 たまりませんね。

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 人間の腕というのは肩を支点として動いています。
 そう考えるとアクションプリーツはこの形状が一番だと思うのです。
 ブルファイターみたいに、ヨーク切替部分を肩の上の方に移動すると
 ちゃんとアクションプリーツは働いてくれるのですが
 今のフォースピードのヨーク切替位置より脇までのアクションプリーツにすると
 ほとんど効き目が無くなります。
 その為、最近はデザイン的に残したいという方以外は無くしちゃう方をお勧めしてます。
 まあ、全くアクションプリーツが無くても充分バイクに乗れる型紙にしてますので
 もう、その辺は好き嫌いで決めて良いと思います。

 でも無いよりも有るほうが運動量は増すのは確実です。

 そんな細かい事は気にしてられないという方もいらっしゃるかもしれませんが
 その辺を気にしながら自分の1着を考えるとことにより
 眺めるだけで、酒のつまみになる1着が出来る気がするのです。

 
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 そして、50DUTY-BELTとレザーパンツです。

 一人のお客様のワンセット。
 試着だけで脱水症状起こすような湿度の日に完成しました。

 そうそう、FAST ROADSTERのフロントウィンドフラップですが、ベルト用3mm革だけじゃ無く
 共革でも製作しますから
 「あれは。ちょっとどうなの?」
 と、私のお気に入りにチャチを入れたい方も私なんてほっておいて御検討ください。
 先日、その仕様で御注文を頂きましたので
 70日後位には、共革で製作しましたバージョンをお見せできる予定です。

 
 最後に、18日の日曜日に、ラフテールさんで私の相手をしてくださった皆様。
 本当にありがとうございました。
 物凄い湿気と熱気が私の心を見事砕きまして
 陽が落ちる頃には戦闘不能状態となっておりました。
 でも、楽しかったですねぇ。
 たまりませんね、お祭り気分の1日って。

 さて、頑張りましょう皆様!

 fourspeed leathers 須山哲也