fourspeedのブログ

埼玉県川口市で独りレザージャケットを作り続けています。

ホームページ更新の為に。其の一レザーパンツ

ホームページ更新の準備を進めていますが
更新の担当者から
考えるように言われている事があります。
それは、

「商品の説明」

デザイン決めてパターン書いてサンプル作っていますので
もちろん私の仕事です。
でも、全部自分でやっちゃってるからこそ「着てみて」
と言うのが本心です。そしたら分かるから・・・・と。

でも、それではホームページを見て検討してくれる人達に伝わる訳がありません

と、いうことで

担当者に渡す説明文をブログにアップしてしまいます。
とにかく作った際の考えを端から書いていきます
そこで、
「意味が分からん?」
とか
「この辺はどうなってるの?」
とか、聞きたい事があったらドシドシ質問願います。

お問合せはメールかコメント欄へ

我ながら、他力本願使用でいい事思いついたと自分を褒める次第です。

という事で始める1発目!

革パンです
イメージ 1

写真を見てください
分かりやすいように型紙も写しましたが
昨年まで展開してましたパンツとの違いは
まず、前側と後側の分量の差です。(旧モデルが写っていませんが・・・それは気にしないで)

これは、多くの革ジャン(特にポリス)に見られることなんですが
体の前側を大きく、後をどちらかと言うと狭くして男前に見せる物があります。

これは、前を広くして相手に威圧感を与える為なんじゃないのかな、と私は考えています。
あと、やはりその昔はテーラーの人たち(メンズスーツの職人さん達ですね)
縫い始めたという歴史があるからではないかなと思っていたりもします。
その辺の詳細はポリスジャケットの紹介の際に書きます(多分)。

これは、以前から思っていた事ですが
上に書いたスタイルは
40年代とか50年代のライディングポジションにはなんの問題もありません。
というか、クラシックな雰囲気を出すにはけっこう大切だとも思います。

でも、現在の多種多様なバイクのポジションに対応するにはちときつい
そこで、「さて、どうしたものか」と日々考えていました。

そんな、昨年のある日
ご近所にお住まいというスクーターに乗ってお越しの方が
ご自分の履かれているジーンズを持ってこられ
「これを、元に作って欲しい」
という注文をしてくれました。

それは、まさに今時のブランドの物でした
40前の男には(あくまでも私の事です)履くのは無理、無理だから今まで全く視界に入ってこなかった形。
細くて股上浅くて、「え~は見えませんか?」と突っ込みたい形(フロントZIP3㎝位です)
ブランドのホームページを見てみるとそれはそれはカッコいい今時です。

そのお客様は、あちこちで革パンを履いてみたんだそうです
でも、どうしても自分のジーンズを履いた時のしっくり感が得られない
買ったはいいけど履いてないものばかり、ということでした。

で、とても私が試し履きできるサイズでは無いので
お客様にそのパンツの履き心地を教えていただきました

で、気づかせてくれたんです

さすがに、かなり細くした上に股上浅くしているので
今までのパンツ(まあ、リーバイスの501とかね)の形を変更しただけでは履きやすさは失われます。
履きやすくなる工夫がそのジーンズにはありました

そして、その工夫を今まで考えてきたことにプラスすれば
「あれまぁ、これをすれば自分の目指している物になるじゃん」
と!

現在、私がFOURSPEEDのウェアーを作る際の基本的な考えは
「後から体を包み込む、そしてバイクを降りた際も自然に」です
その考えを元に
前を狭く、後を広く取りました
更に股上を、前は浅めに後は深めにしています
これにより、座った際に生じる前のあまり感と後のつっぱり感を緩和します。
更に、その変更に併せてベルトのカーブを書き直し、巾を狭くしボタンを縦2個から横2個に変更しています。これらの変更点により腹部から臀部にかけてのホールド感は確実に増しました(当社比ですよ)。

でも、あくまでも街ではいてもかっこ良くなくてはいけません。
その辺のバランスがこれまた難しい、その辺がブランドの色を作ります。
ポジションにこだわりすぎると究極はバイクのワンピースになります。
あれは、バイク乗ってるといいのですが降りると変な格好になります
大切なのはバランス

イメージ 2

裾です、
ZIPの長さを6cmUP(当社比)。そしてZIPからの風の巻き込みを防ぐ為ウィンドフラップ装着
更に、ブーツに馴染みやすいように前を浅く後を深く裾にカーブを付けました。
「あっ、サンプルはなってない」
そうなんです、この型紙作った時はすっかり忘れてました。(昨日気がついた)
仕方無いので、書き直した型紙をご参照ください。
上記の変更は単に、今までロングのブーツを履く時大変だったのと、冬季に裾のZIPからの風の進入に
辟易したからです。
しか~~し、
上記のようなスタイルにしてしまった為裾のお直しが非常に大変になります。
各サイズサンプルはなるべく急いで作るので、サンプルをお店で履いて頂き(取り寄せてもらってください)総てのサイズをご確認の上、注文願います。
なんて言いながら、まだ29と30インチしか型紙出来ていません。

あと、シルエットなんですが膝から下は真っ直ぐです
普通にストレートと言われているパンツは膝下若干スリムになっています
その為、fourspeedのパンツを履いてみるとブーツカットに感じることがありますが
膝巾と裾巾は同寸です。

イメージ 3

最後にバックスタイル
前側の股上は浅めですが後ろはがっちりホールドするだけの深さがあります。
この後姿があなたの臀部を包み込みます。

あっ、今気が付きましたが、ベルト部分がカーブしているので
ベルトはいつもより長くないと使えないかもしれません。

「あっ、そうか、それじゃあ、ベルトも新調しようか」
と言う方は、、もうちょっとでベルトもお披露目出来ますのでお楽しみに

自画自賛ですが、今時の方から年配の方まで納得して頂ける土台になったと自負しております。
自負していても万人に合う訳ではありません、皆様の体型多種多様。
そこは気に入るようにカスタマイズしましょう。

あっ、今年からスラッシュポケット(ジーンズみたいなタイプね)もZIP付きポケット(1枚目の写真ね)
もポケット違うだけの展開になります。

牛革  品番:LP-0701CV \99750.-(税込)
馬革  品番:LP-0701HV \120750.-(税込) 

サイズ展開27インチ~34インチ
     35インチ~36インチ(5250円UP)
     37インチ以上は要相談(最高42インチの計算になる物まで作った事があります)

オプション:サイズオーダー(例えば29インチと30インチの間が欲しいとか、もっと股上浅くとか深くと              かヒップはいいけどウェスト大きくとか)¥10500.-~
      その他ご相談を

質問などありましたら、
「まあ、いいか」
と、思わずしてください。お願いします。

fourspeed leathers 須山 

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