fourspeedのブログ

埼玉県川口市で独りレザージャケットを作り続けています。

アクションプリーツ

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 アクションプリーツ。何の為にあるのでしょう。
 読んで字のごとく、動くためにあります。
 革ジャンによくある背中のプリーツもアクションプリーツですね。
 たまに、「おいおい、やりすぎ」というものも見かけます。その場合、型崩れの原因になったりします。

 ふつう、スポーツウェアーというのはそのスポーツを行う際に動く部分にゆとりをもたせたり、伸縮性のある素材を使ったりします。野球やサッカー、アメフトやラクビーなどのユニフォームは、いろいろな決まり事がある中でスポーツの特性と体の動きを非常に良く考えて作られているのです。
 2輪のレーサーの方々が着ているようなワンピースは、もうライディングポジションで作られてますよね。あそこまでいくと普通の生活には向きませんが、あれがスポーツウェアーが求めている物なのです。
 そこで、モーターサイクルジャケットなんですが、その魅力のなかに「紳士の嗜み」として考えられている所がいろいろとあります。
 今日のお題は、その中から「肩」の登場です。モーターサイクルジャケットの肩の作りは「スポーツ」では無く、いわゆる「テーラードジャケット」の作りなんです。簡単に言うと、ちょっと専門知識が入りますが袖山の高さがテイラードジャケットよりなんです。
 30年代~50年代のバイクだったらそれでもなんとか大丈夫なんですが、今の時代のバイクにはとてもではありませんが対応しません。
 そこで、アクションプリーツの登場。脇下につける事により「肩の収まりはかっこいいけど、腕も上げやすい」という少々相反する事を実現しているのです。そしてそのプリーツを袖周りのどこにつけるかで着心地はかなり変わってきたりします。
 バイクのポジションによって、脇下プリーツを別注したりしたらそりゃ「くろうと」過ぎますね。
 あっ、でもけっこう大変なので私の所に来た時は、この話は無かったことにしてください。

 と、言うなら投稿しちゃいけませんよね。自虐で終わります。