fourspeedのブログ

埼玉県川口市で独りレザージャケットを作り続けています。

お客様のパジャマを修理

今回はファスナー差込口の再補強です。
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下の樹脂部分を再加工しています。

この部分はね、
差し込む時にやさし~く入れてあげないと、樹脂部分をボロボロにしてしまいます。
ボロボロのまま使い続け、完全に切れちゃうとファスナー全部交換になります。
この様に、下の部分だけ解きファスナー屋さんに送りお迎え最後に解いたところを縫い直して完成です。

で、完成したのはラフテールさんのブルファイター
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ああ、写真じゃこの凄さをお伝えできないのがもどかしい。
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お客様にお聞きしました。
「これ、昨年のモデルですよね?」

当たりでした。
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なぜ、購入時期を確認したかと言うと
「なんで1年ちょっとでココまで凄い革が出来るのだろう?」
と、ハテナマークが頭の中を駆け回り始めたからです。
バイク乗りの方々の革ジャンは、基本前身頃がクタクタになっても背中は綺麗なままというのが多いのです。
を受けるの前ばかりのせいですね。
でも、このジャケットは背中もシワシワ。そして革が二重になったパテットまでもがクタクタ。
「もう20年着込んでます。」
と言われても信じてしまうような革の雰囲気でした。

でも、擦れて芯染めの茶色がにじみ出ていないのです。
まあ、なんとも不思議な1着です。

で、なぜこうなったかの答えは。
「パジャマで着ているからです」
ですって。
作るときに最も体力を使うと言ってもいいくらいのブルファイターをパジャマですって!

「体、痛くないですか?」
「もちろん奥様から白い目ですよね!」
「熟睡出来るのですか?」
と、立て続けに質問したのは言うまでもありません。

この方、ライディングレザーパンツを今回購入されました。

「これで、上下パジャマ揃いましたね」
という私の言葉に

「しばらくは、パジャマと化すると思います。
 ふとんに皮の匂いが付いて、怒られそうですが・・・」

というお客様のお言葉です。

皆様にもパジャマとして当社の革ジャン&革パン等はいかがでしょうか。
最高級の革を使い、最高であろう職人が仕立て上げております。
夜中にうなされる事、確実です。
そして、掛け布団はもう必要無いかもしれません。

もちろん私は着て寝ません!

フォースピード 須山哲也

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