拘るとか拘らないとか

　ＸＬ１２００Ｓくんはフロントフォークのオーバーホールでいつもお世話になってるバイク屋さんに入院しました。
　３年間寝かせていたので、その間に熟成してくれてれば良かったのですが、そう上手く事は運びません。
　(ちなみに寝かし続けてくれたバイク屋さんは他のバイク屋さんです）
　更に、ＸＬ２５０Ｓくんは、コードがちぎれてしまいウィンカーが点きません。ぶっちぎれたコードを自分ではんだ付けしても上手く出来なかったので、前出のバイク屋さんに持って行ったら、嬉しそうにハンダ付けの極意を教えてくれました。彼は、工具の質問なんかをした日には目が大喜びマークになって話し始めます。
　廻りから、あまりにもマニアック過ぎてついていけないと思われている事をご自分でも自覚しているようで、普段は話したくてもセーブしているらしいのです。だから、その琴線に間違って触れてしまうと我慢していた物を一気に放出してくれます。そう、とても嬉しそうに。
　今日の使用工具はガスを使うコードレスはんだ付け。とても、かっこ良い工具でした。

　バイク屋さんは、柴又ですので帰りに久々に浅草橋に寄って来ました。

　そしたらビックリ！以前より欲しかったけど存在していなかったナスカンがあるじゃないですか！
　お店の方に確認したら
　「本当に最近出来たのよ！」って、嬉しいお言葉を聞く事が出来ました。
　ついつい嬉しさのあまり、必要以上に買ってしまいました。
　

　それは、写真の真ん中に写っている真鍮製のナスカンです。
　今までは、ニッケル製の物に真鍮メッキしか無かったのです（財布についてるヤツですね）。
　でも、まとめた値段も
　「おお！払えるかな？」
　と思わず考えてしまうような金額でした。
　ニッケル製の３倍くらいでしょうか。
　まあ、それでもかまいません。
　これで真鍮製ボールチェーンをALL真鍮製でウォレットチェーン化できるのです。

　さて、話は変わって。
　「須山さんって物凄く何でも拘っていそう」
　と、間違えて思って下さってるお客様がいらっしゃいます。
　そう、工房でサンダル履いてる私にむかって伝えてくれるのです。
　

　強引にサンダルの話に買えて、コレには、訳があります。
　

　ミシンを踏む時は、裸足もしくはソックスのみ(それも感覚が良く分かるように五本指)で私は押し込んでいます。
　これは、靴を履いたりするとソールの厚さによって踏み込むときの感覚が変わってしまうから。
　(あっ、なんだかちょっとだけかっこ良くないですか。）
　楽だからじゃ無いのです。と一言お伝えしておきたくて。
　ちなみに私の拘る範囲はかなり狭いと思っています。
　ファッション屋のはしくれとしては狭すぎるくらいです。

　FourSpeed LEATHERS 須山哲也

　http://www.4speed.co.jp/