fourspeedのブログ

埼玉県川口市で独りレザージャケットを作り続けています。

ひねくれというものはなかなか治らない

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私の事を知っている人はお気づきかもしれませんが、
自分がいかにひねくれているのかという事を正月休みというもののおかげで改めて自覚してしまいました。
何の事かと申しますと、
年が終る時の、
「今年もありがとうございました」

「来年も宜しくお願いします」
から一日開けて新年の、
「あけましておめでとうございます」
「今年も宜しくお願いします」
が、どうも私苦手なんです。

そうは言っても1月1日はさすがに
「おめでとうございます。」
を自然に受け入れることが出来るのですが
1月2日になると
「えっ、もう今日は通常の一日だし」
って感覚が大きくなってしまいまして、なんとなく違和感を感じるのです。
まして、本日の1月4日に交わす挨拶は
心を無の境地に持って行かないと口が動かないんじゃないかと思う位なのです。
まあ、会社には私しか居ませんけどね。

でも正月からは恩恵も受けているので、そんなひねくれる事も無いと思うところもありますが、
ひねくれというものは自然に湧いて出てきてしまうので、まあ仕方ありません。

さてさて恩恵の一つとして、
年末に革を融通してくれてる会社の方々が行う棚卸があります。
その会社の方々が、在庫の整理をしながら
サンプルだけ作って没になった革、製作して中途半端に残ってしまった革、
などをまとめてくれましてそれを譲って頂けるのです。

昨年末には170サイズの大きな箱4つに革がビッシリとかなりの長さのフェイクファーが
我が工房にやってきました。
上の写真がその革を整理するための端切れになります。
その送られてきた革を一枚一枚チェックしながら、
「あぁ、これで〇〇を作ろう」
なんて妄想を繰り返すのはなんとも至福の時であります。

特にサンプルだけに終わった革の中にはどう見てもやりすぎなものがあったりして
何を作れば楽しめるか手を止めて考え込んでしまったりするのです。
何を作れるか、
とか、
何を作ろうか、
という時間は我を忘れさせてくれるので
終わった時はかなりの疲れ感を残してくれます。

頂いた革から一部を抜粋。
ゴートスキンのムラ染。赤の染料で染めて表面に臙脂~濃茶の染料を吹いてあります。
私のサイズならベストまでですが38サイズなら1着製作出来ると思います。
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お次は牛革のシュリンク(縮絨してシボだし)
堪らないほどのモッチリ感。「革がモッチリ?」って感じですが表現力が乏しいので後はご想像ください。
スケアフィートだと思われる革を削って書かれた20.7という数字がとてもカッコ良いです。
これは20.7SF無くて150デシほどなので38サイズまでのベストとかやるやる詐欺のバックとか、
これもムラ染。
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最後は、茶色の馬革のシュリンクムラ染。
たぶんシュリンクしすぎてコストが上がってしまい、
「すごくいいけど高すぎて使えない」って会話があったであろう出来上がり
これも140デシしか無いから前述の赤い革と同じ感じです。
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なんて事を妄想しつながら2018年の最後はへとへとになって終わりました。

恩恵の二つ目としては、やはり「休める」ということ。
私、最近は趣味も仕事も革ジャンの製作です。
しかし趣味としては作っていれば満足するので問題ありませんが、
仕事の方は納期が遅れに遅れているのです。
よって普段はなかなか休みを取れません。
ゴールデンウイークも盆休みも私にはありません、なんとなく自分も納得して休めるのは年末年始です。
おかげでそれはもうゆっくり休めたし2年間もほったらかしにしていた借りも返せることが出来ました。


さて、そんなこんなで今日からも頑張ります。

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