fourspeedのブログ

埼玉県川口市で独りレザージャケットを作り続けています。

拘るところ、拘らないところ

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 ROCKSTERをマーロンブランドが着ていた仕様に近づけたい。

 という話で始まったこの1着。

 よくよく聞くと

 「いや、そんなの大ファンという訳では無いのだけれども、どうせ作るなら拘れるところは拘って。」

 というお話でした。

 まあ、分かった所は基本的に取り入れましょうと何度もブルーレイを見直されたそうです。

 まずは袖口です、布の部分を現状の倍ほどに見せる仕様、

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 肩章は身頃が引っ張られるくらい短くして先を三角に、そして裏地付。

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 ムートンを取り付けるドットボタンもDOT社の物を持ち込んで頂き、場所を映画でチェック出来た場所に変えて

 打ち込んでいます。

 ベルトループは太く短く、

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 ベルトは脇パネルの後ろ側から出しています。
 
 実は以前、VHSで確認していた頃の製作では、ベルトの縫い代が後ろ側に倒されてるとお客様が主張し

 ベルト以外は前側に倒し、ベルト部分のみ後ろ側倒しという「縫えねえよ!」仕様としましたが、

 ブルーレイは凄いです。

 ちゃんとこの画像の様に後ろ側にだしたベルトを回して引っ張ります(分かります?)。

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 後、写真見ていて気がついたのは右側のえりの先は丸く仕上げているのに左側の衿はファスナーをギリギリま

 で伸ばしているので四角になってます(写真撮り忘れました、はい)、これはどこもやって無いというか、

 「やらないだろ!」仕様でした。

 それではお客様に着て頂いている写真を!

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 少し回って頂いて

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 更に回って頂き

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 もう素直にかっこいいですよね

 打ち合わせの時も製作中も「自分は絶対やらない」仕様をちりばめた1着を製作することが楽しくて

 テンション上がりまくってとても疲れました。

 ファスナーはWALDESです、クラウンじゃありません。衿と裾はコール天じゃありません革です。

 「そこはそれで良いです。」って言いきれるところが良いと思うのです。

 いやぁ、革ジャンとバイクって人生を楽しませてくれるモノですよね。


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