fourspeedのブログ

埼玉県川口市で独りレザージャケットを作り続けています。

ROCKSTER改 自分用

 もう我慢できなくなった
 
 我慢出来なくなって、9年ぶりに自分用にジャケットを製作した。

 しかもカスタムまで施した。

 基本、自分用のジャケットはサイズ確認用ジャケットとしても重宝するのでカスタムはしないと自分で決めていた。

 しかし、最近の私は以前自分で自分自身に対して決めていたことを簡単に破るようになった。

 なぜなのかは分からない。

 製作したジャケットは「ROCKSTER」

 
不思議なんだけどこのモデルは注文が重なる時は驚くほど重なるのに

 一度止まると暫く注文が無かったりする。

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 カスタムしたのは

・二の腕を細く

・袖口ファスナーを短くしてパデッドというか革を重ねた、中身はウレタンじゃなくて裏地のキルティングの残りを貼り込んだ。

イメージ 2・ベルトは、かなり長い時間を掛けてアルミ製の軽いバックルを探していたんだけどそんなものはなかなか無い。何故探していたかというと真鍮のバックルでは柔らかい革では重すぎて、垂れ下がった時に腰のある革じゃないと収まりが悪いから。そんな時にお客様にからドットボタンを使ったベルトを注文して頂き、
「お~、これだ」
と、

そして何よりこの革
牛革のオイル漬けとでも言いましょうか、オイルドコットンってあるじゃないですか、それの革版。
オイルドレザーと言うのがしっくり来る、触るともちろんオイリー。
そして好きな人は大好きでしょう、オイルドコットンのあの匂いがする。
しかも革を引っ張るとオイルが動いて色が変わる大変面白い革である。
革の匂いも重なって、電車に乗る時は着ないようにしようと思わずにはいれないだろう、な革。

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ちなみに、タンナーさん(革の製造元)は作るの大変過ぎるからもう勘弁して。
縫製屋さんも、縫うの大変だからもう勘弁して。と言うことで行き場所を失っていた所、縁あって我が工房にやってきた。

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 傷やシミも革の中に潜むオイルが芸術的にかっこ良くしてくれる(と私は思う)。

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フロントファスナーはデッドストックのクラウン・シェブロン・ジッパー。復刻されているから今の価値はどんなものなのか知りませんが、10年以上前にインポートファスナーを取り扱う商社の方からたっけ~値段で購入して保管していた物。

そして裏地には、これもお客様から注文があった刺繍の試し縫いの物を柔らかいゴートスウェードに縫い付けてから裏地に更に縫い付けるという訳の分からなさ!
これも何故かと言うと、試し縫いだから不自然な感じで裁断されて渡されていた訳で、そのまま縫うのも何だかな~と思ったから。

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いろいろ詰め込んで、時間を忘れて縫い上げた。
そして、どうだ!と夜中に着用。

あれ?似合わない?あれ?が第一印象。

いや、たぶん季節がこれから革ジャンを日常着として着ない季節になるからだ、そして目が疲れているからだ。

そう思い込む事にして帰宅。

翌日嬉しくて朝からバイクに跨り午前中走ってくる。

帰って来ると腕には綺麗なシワが出来ていた。

「お~、かっこいい!」

と思ったのだけど、ハンガーに掛けておいたらオイルの重みで半日で綺麗になくなっていた。

最後は、どう育っていくか分からないし、自分に似合っているかも正直分からない革ジャンを暫く相棒にしようと
決めたある数日間のお話でした。

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